古山 有則

26歳🐼軟式野球国体優勝✖️某税理士法人勤務✖️読書1000冊読破📚🐱 ふと立ち寄った書店で、1冊の本と出逢い人生一変。メンタルトレーナー。読書を通じたメンタルトレーニングを行い、あなたの人生を色鮮やかに。

【練習が本番!】

人生は本番の連続だと思う。

 

暗くなっても白球を追いかけた高校時代に痛感したことがある。

 

野球部のバッティング練習でのことである。

私は、何も考えず、きたボールを外野にバカスカ飛ばしていた。

私は、チームでも力がある方で、当時そこそこ外野にボールを打っていたと思う。

しかし、試合に出ていない補欠の先輩も、私と同じくらい外野に打球を飛ばしていた。

 

その時に、ふと「このままではまずい」と感じた。

当時の私は、その補欠の先輩に話しかけてどんなことを考えながら、

バッティング練習に臨んでいるかを聞いてみた。

「きたボールを打つだけ。ホームランを狙っていつもスイングしている」

この回答は、私の考えとほとんど同じだった。

先輩には申し訳ないが、鳥肌が立った。

 

しかし、これをきっかけに私は変わることになった。

その後、授業中から、お風呂から、常に思考を巡らせた。

私は、キャッチャーという守備に要を担っていた。

投手に対して、サインを出す。

その時、

「試合では、緊張もあるし、自分と予想していないボールも当然くる」ということに気付いた。

だったら、「試合同然に、緊張しながら、自分の予期しないことを想定して練習しよう」と決めた。

私は、練習のための練習をしており、

一番意識しなければいけない「実践」を意識することを疎かにしていた。

 

気付いたその日の練習から、意識を変えた。

実際に練習で打席に入る際には、

自分の脳裏で、バッティングカウントを設定し、ランナーも置いた。

はじめは、簡単なボールでも、打つことはできなくなった。

しかし、私は心の中で余裕を感じていた。

なぜなら、

私は、練習でヒットを打つことができれば、この技術は

試合でもこのまま使えるという自信があったからだ

 

2軍の試合で、

「まさか、あそこでカーブくるとは思わなかったよ」と同級生がヘラヘラしているのを聞いて無性に腹が立った。

それって、普段から実践を意識して、練習していないからじゃないのかなと、

気持ちが冷めていた。

そんな私は普段の練習から、打てないと本気で「くそっ」と悔しがっていた。

 

周りに「本番意識して練習しているのか」と確かめたことはあるが、

皆声を揃えて「している」と答える。

 

練習を見てみると、本当にわずかな「差」。

分からない人には、分からないと思う。

 

「練習が本番」

これに気づけないと、

試合という本番のステージで、

「どんな変化球があるのかな」

「スピードはどのくらいかな」

「癖あるのかな」

「監督の指示は」

と余裕のない中、考えることが多すぎる。

 

私は、その時に対峙する投手のことが具体的に分からなくても

脳裏で、様々な投手を想定して素振りしてきた。

監督のサインを確認し、打席でのルーチンも脳裏で完璧に

予習済み

だから、レギュラーになれた。

だから、活躍することができた。

 

練習に緊張感ないのはだめ。意味ない。

しっかりしろ、自分に問う。

 

私は、このようにブログで情報発信しているが、まさにこれが本番である。

先日、コメントで誤字多いですね、と言われてしまった。

如何に、普段から素敵なブログを書いていたとしても、

初めてこのブログを読んでくれた人が、

「誤字多いな。」と思ったら、次読みたいと思うだろうか?

本気で、自分を成長させてくれると思うのであれば、次のチャンスもあるかもしれないが、

お気に入りされ、毎回ブログを読まれるレギュラーメンバーになることはまずないと思う。

 

社会人になると、

学生のように、来週テストあるぞ!なんて、予告されない。

普段の仕事の姿が、まさに評価の対象だと思う。

例えば、

自分が担当しているお客様が仮に10人いる。

自分にとっては、10分の1かもしれないが、お客様からすると、

1分の1だ。

まさに通常業務が本番。

上司やお客様に回答を求められたら、その場で回答しなければいけないこともあるだろう。

 

「練習だから、なんでもチャレンジしよう」という言葉があるが、

新しいことに挑戦するハードルを下げてくれる魔法の言葉だと思う。

私も重宝している言葉だが、「本気で向き合った場合に限る」というのが

マイ解釈だ。

 

ヘラヘラして逃げてしまう甘い自分。

きっと、向き合っていけば

眠っている力も目覚めていく。